
製造部部長 高橋 修三
弊社では現在、「金型製造拠点の新興国への移転が進む現代において、日本国内において如何にコストメリットを見出すことが出来るか。」という問いに真っ向から挑戦しています。
プレス金型は金属部品を製造するための専用工具であり、量産までを含んだトータルコストの低減こそが真のコストダウンと言えます。
そこで弊社では「お客様が高品質部品を手にするまでにかかるトータルコストを下げるには何をすべきか」という点に着目し以下の取り組みを行っています。
- 生産数量が少ない場合の適切な金型仕様(部品材質、表面処理、熱処理、型構造など)の選定
- 段取り換えにかかる工数の削減
- 金型部品の共通化や金型設計、製造作業の標準化による無駄の削減
- 新興国に見られる工程分業に学び、熟練を要する工程や品質、生産管理業務以外を安価な協力企業へ委託
- 工程能力の高い金型の製造とプレス工の継続的な育成により、一人の技術者が複数のラインを監視出来る
体制の構築
また、VA、VE提案としては以下の事に着目しています。
- 他の加工方法からプレス加工への工法転換により大幅なコストダウンが出来ないかを検討
- 金型の部品(パンチやダイ、イレコ等)を交換する事により、製品形状が近い過去の金型を再活用する事。
また、それを可能にする金型の製造
以上の取り組みを行うことでお客様にコストメリットを出せないかを検討します。
新興国での生産においても生産設備にかかるコストに大きな差はありません。
また、材料においても日本製品の品質を加味すればかえって安価であることも珍しくありません。
そして何よりも「小さな製品形状の変化から金型の消耗個所を見抜く」、「工具や材料の熱膨張を加味して公差2μmの精度を出す」、「材料の微細な変化に合わせて金型のメンテナンスを変える」、「製品形状に合わせて加工方法を再検討する」といった、高性能な機械を持っているだけでは出来ない熟練工の技術こそ、お客様の見えないキャッシュアウトを低減し、真のコストダウンにつながると考えています。














